Merry Christmas2022
       「Snowmen with Guitars」
      

日本のギタリストのインストカバー集。
ちょうど20年前に同じテーマで作ったのが自分でも気に入っているので、2002年当時の選曲そのままのものをDisc 1、今回新たに選曲したものをDisc 2としました。
なお、画像のコインは英国の6ペンス硬貨。
クイーンのブライアン・メイがギターピックにしていたし、片面はエリザベス女王の肖像なので追悼の意も込めて。

Disc 1 (2002年編集盤)
1.The Christmas Song / 鳥山雄司
2002年リリースのアルバム。
実は当時このアルバムを聴いて「ギタリスト特集を作ろう!」と思い至ったのでした。
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2.Green Sleaves/ 6×6
佐藤允彦が主幹を務める音楽学校「メーザー・ハウス」の独自レーベル「メーザー・ハウス・レコード」からのリリース。
「6×6」こと相馬哲也と千葉貴俊はどちらもその後プロに。
なお曲名、正しい綴りは「Greensleeves」のようです。

3.WHITE CHRISTMAS / 山内雄喜
ALLANIの愛称を持つハワイアン・スラック・キー・ギター演奏の日本での第一人者。
師匠のレイ・カーネから「いつもALLANI(ハワイ語でオレンジ)ばかり食ってるな」ってことでこの愛称になったそう。
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4.WHEN YOU WISH UPON A STAR / 高中正義
1990年リリースのクリスマス・ミニアルバムより。
そもそも私がクリスマスソングを集めるきっかけになったのがこの人のアルバム「ALONE」の初回盤にオマケで付いていたクリスマスソングでした。
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5.HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 渡辺香津美
言わずと知れたスーパーギタリスト。去年がデビュー50周年だったんだって。「ホワイトアルバム'90」というちょっとだけ珍しいオムニバスアルバムに収録。
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6.WINTER WONDERLAND / 杉本篤彦
ピックを一切使わない独自奏法の孤高のギタリスト。
2008年に「R138」名義でメジャーデビューも。
今は本名に戻って活動中。
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7.戦場のメリークリスマス/ 押尾コータロー
2002年当時はメジャーデビューしたてほやほやでした。
もちろん今も大活躍中で、ちょうど今年この曲をピアニストYouTuberのハラミちゃんとコラボ。
なおここに収録したのはメジャーデビュー前の1999年にインディーズでリリースされたファーストアルバムのヴァージョン。
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8.HAPPY XMAS(WAR IS OVER)/ 布袋寅泰
スティーヴ・ヴァイが企画した「メリー・アックスマス」というロック界のスーパー・ギタリストを集めたアルバムに唯一の日本人として参加。
ジェフ・ベックやリッチー・サンボラらを抑え、ラストがこの曲でした。
(日本盤にはその後にポール・ギルバートのボーナストラックが無粋にも入ってますが。)

9.アヴェ・マリア / 寺内タケシ&ブルー・ジーンズ
テケテケだけじゃなくこういう「歌うギター」こそがエレキの神様の真骨頂だと思う。
大病から何度も立ち上がった不死鳥テリーも、ついに昨年帰らぬ人となりました。
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10.聖しこの夜 / アントニオ古賀
この芸名は師匠の古賀政男が名付け親。
80歳を超えた今もバリバリ現役でライブやってます。
ちなみにこの曲は1999年発売のデビュー40周年記念盤より。

11.MY FAVORITE THINGS / 村治佳織
この人も20年前は「注目の若手」でした。今や日本一有名な女性ギタリスト。
ところでこの曲はシュープリームスがかつてクリスマスソングとして吹き込んだので強引に選曲。

12.サンタが街にやってくる / 南澤大介
クリスマスソング好きとしても知られる実力派ギタリスト。
この方の、いずれもベストセラーのギター教則本には必ずといっていいほどクリスマスソングが入ってます。
実はこの名演奏、その本についているお手本演奏CDより。

13.Sleigh Ride / GONTIT
なんだろうこのデュオは。注目を集めた1980年代半ば以降、今に至るまでCMに映画にと色々なところで私たちの身近にあり続ける音楽。なのにマンネリ感など微塵もなく、昔の曲もまったく古びない。
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14.Papa Santa Claus / 安藤まさひろ&みくりや裕二
ともに元T-SQUAREのギタリスト。この曲はT-SQUARE時代の安藤作品「YOUR CHRISTMAS」を改題したセルフカヴァー。

15.Rudolph The Red-nosed Reindeer / 鈴木康博
元OFF COURSEのギタリストのクリスマスアルバムから、曲と曲のつなぎに相当するインストをここでは入れましたが、暖かい歌声も魅力の人。
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16.クリスマスの歌 / 鈴木大介
1枚目のトリを飾るのは、澄んだ音色のクラシック・ギターで聴けるA.バリオス作の佳曲。


Disc 2(2022年編集盤)
1.もろびとこぞりて / 垂石雅俊
新堀ギター出身。
「俺もこんな風に弾きてえっ!」と聴いた人は全員思う。
でも軽やかに美しく「こんな風」に奏でるには相当の凄腕じゃないとたぶん無理。
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2.レット・イット・スノウ/ 渡辺幹男
流行りのカフェミュージックだと言えばその通り。
ですがここまで心地良ければもはや名人芸。

3.Deck The Hall / 市川強
多くの著名ギタリストが心の師と仰ぐテッド・グリーン。
その彼に直接教えを受けたという煌めく音色が持ち味。
本当は全12曲ご紹介したいところ。
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4.あわてんぼうのサンタクロース / 松本ノボル
小林亜星作の童謡をハワイアンなスラックキーギターで。
2000年台の初めころ流行したハワイアン・サウンドのコンピレーション盤より。
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5.Jingle Bell Rock / Paniyolo
高坂宗輝のソロ・ユニットのクリスマス・ミニアルバムより。
こちらも全曲お勧め。
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6.いつかのメリークリスマス / 松本孝弘
彼が立ち上げた弦楽器奏者のためのレーベル「House of Strings」の同名の第1弾アルバム収録のセルフカバー。

7.クリスマス・イブ/ 松井祐貴
この曲のカバーは、間奏のカノンの部分をどうするかが腕の見せどころだと思います。お見事。
なお、第1弾に収録の南澤大介氏の弟子のひとり。

8.シルバー・ベル/ 平野融
私の好きだったフュージョン・バンド「カリオカ」ではベース担当でしたが、ギターもキーボードもパーカッションも作・編曲もこなすマルチミュージシャン。本作は植木弦太氏とのギター競演。
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9.プチ・パパ・ノエル / 金谷幸三
カナヤさんじゃなくカナタニさん。
この曲はフランスの国民的クリスマスソング。
実はティノ・ロッシが歌うオリジナル版⇒●も凄くいい。

10.Last Christmas / Daniel Coughlin
米国人と日本人の血を引き福島の農村で育ち、今は東京都公認の大道芸人「ヘブン・アーティスト」の一人として都内各地でギターを奏でています。
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11.ベートーベン交響曲第九番第四楽章 / Satoshi Takegata
作曲&ギタリストとして多方面で活躍する竹形聡志の若き日の作品。BGMを装いつつ実はかなり攻めてるアレンジ。
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12.Blue Christmas / 小沼ようすけ、佐藤ハチ恭彦、大槻KALMA英宣
企画盤「Jazzy Christmas/Peaceful 2」より。
このシリーズ、1、2どちらもお勧め。
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13.鳥の歌 / 福田進一
原曲はスペインカタルーニャ地方のクリスマスキャロル。当地出身のチェリスト、パブロ・カザルスによって世界中に広まりました。
福田さんは日本でもっとも影響力のあるクラシックギタリスト。
弟子も多くDisc1収録の村治佳織や鈴木大介もそう。

14.聖母の御子 / 荘村清志
1974年には教育テレビにギター講師で出演するなど長く第一線で活躍するクラシックギタリスト。
なおこの曲もカタルーニャ民謡。こちらはナルシソ・イエペスで有名になりました。

15.Wonderful Christmastime / KENICHIRO MIYAGAKI
宮垣憲一郎が色々な名義で半数の曲を担当した隠れた名コンピ盤「カフェ・ド・ノエル」より。
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16.Christmas Medley (こころに主イエスを〜さやかに星はきらめき〜神のみ子は今宵しも) / 岡崎倫典
20年前にCDが入手できず収録を断念した曲。
今は音楽配信サービスでも聴けます。
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世情が毎年じわじわ悪化してる気が。
来年こそは久々に「いい年だった」と言えますように。
メリー・クリスマス。