状況詩「しはす」
ランキン・タクシー(RANKIN' TAXI)
DJゴングショーって、今もあるんですねえ。素人DJが観客の前でオサラを回し、ウケれば赤ランプ点灯、ハズせばゴングが鳴って退場。
かつて西麻布のクラブ、トロスで、私も友人と参加してゴングを鳴らされました。「The GODS」という、今思うと恥知らずなユニッ ト名だったなあ。でもハズしても楽しそうに踊ってくれる観客ばかりで、あの一体感は素晴らしいものでした。懐かしいなぁ。
その頃客演していたスターが、チエコ・ビューティー(当時はチエコ・プリティ)、ECD、DJクラッシュ、そしてランキン・タクシーといった人達でした。とりわけ、素人DJにラップでエールを送ってくれたランキン氏には感激。ああ懐かしいなぁ。
レゲエリズムに乗ってしゃべくりまくるランキン氏のラップは、まさに日本人ならではで、おっぺけぺ節や河内音頭にも通じると感じるのは私だけでしょうか。「状況詩しはす」は、そんなランキン流の軽妙な言葉遊びで師走の慌しい日本風景を切り取った逸品。その底に流れているのは、まぎれもなく「人間愛」です。氏が今も多くのラッパー達にリスペクトされている理由は、先達というだけでなく、たぶんこれがあるからでしょうね。
なお、7.以降の「D.I.Y.」は、「自分でやってみよう」ということでカラオケヴァージョン。

(このCDは、プロデューサーの鷲巣様より直々に頂いてしまいました。それまで、上で書いたような思い出があったくせにこのアルバムは持ってなかったんです・・・)
(2003/7/21)
火事だぁ
1989/12/10 WAZCD-002 VIVID SOUND
1 タクシーわたくし
2 ジャマイカ事情
3 別れたら次の人
4 誰にも見えない、匂いもない
5 状況詩「しはす」
6 荒野のランキン
7 タクシーわたくし D.I.Y.
8 ジャマイカ事情 D.I.Y.
9 別れたら次の人 D.I.Y.
10 誰にも見えない、匂いもない D.I.Y.
11 状況詩「しはす」 D.I.Y.

火事だぁ