White Christmas日本語版のその後のその後

クリスマスソングコレクターの大先輩、Shigaさんから先日、大変な情報を頂いた。
山下達郎氏翻訳によるWhite Christmas日本語版の初出は鮫島有美子さんではなく、
96年に出た森岡純さんの「サンタを信じる子供たちへ」というアルバム
だそうだ。
現在廃盤のようですが、Shigaさんから入手方法も教えて頂いたので、早速手に入れた次第。

なるほど!帯にちゃんと「山下達郎訳詞『ホワイト・クリスマス』初収録。」と書いてある。
制作元が、現在この曲の日本での著作権管理をしているシンコー・ミュージックさんなので、ひょっとすると
著作権管理を契機にこのアルバムを出したか、あるいはその逆か、というところでしょう。
もう1度シンコー・ミュージックさんに電話して真相を確認する気は今のところないけど。
ただこのアルバムを見ると、他にも「クリスマス・ベル(I Heard The Bells On Christmas Day)」
「ママがサンタにキッスした」「赤鼻のトナカイ」「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」の管理も
シンコー・ミュージックさんになっている。
つまり今やシンコー・ミュージックさんを無視してクリスマスアルバムは作れない、とも言える。
なかなか凄い事ではある。

さて、では美川憲一氏の日本語版は、というと、92年の「美川憲一のオシャレなX'mas」という
身も凍るようなタイトルのミニアルバムに収録されている。
新本創子という人の、原曲の英語詞を活かした実はなかなか美しい訳詞である。

さらに、サンダー杉山氏のものも。残念ながら年代不明(77年?)、訳者名もクレジットなし。
権利関係がうやむやっぽいので許してもらえるかな、という勝手な理屈で訳詞をご紹介しちゃいましょう。

ゆめみるは ホワイトクリスマス
なつかし過ぎし日
ゆきにかがやく
木々のこずえ そりのすずのね
ゆめみるは ホワイトクリスマス
おくるクリスマスカードには
たのしき日こそ
さちあれ クリスマスのよる


ね。これもなかなか良いでしょ。