ホーム・クッキーズ(HOME COOKIES)
楽しいファミリー・クリスマス
1970/?/? JMC-5003(LP) 日本ビクター
A面 ホーム・クッキーズをググるとやたら辛辣なコメントが目立ちます。どうやら、ラジオ番組の「うさんくさいポップス」というコーナーが原因のよう。
特に気の毒なのが、その番組で赤坂泰彦に徹底的にディスられた末っ子役の女の子で、あのねえ。赤坂さんはネタとしてやってるんであって、それを真に受けて「ほんとだ、生意気で鼻につく!」と一緒になってディスるのは、ボク簡単に踊らされる人間デス。と自白してるようなもんだと思うよ。ネタになった「あの子のせいなの」って曲だって普通に聴くと「学校に気になる男の子がいるせいで普段の自分じゃないの」という、たぶん誰でも経験する他愛無い初恋話に過ぎないじゃないの。

余談が過ぎました。
ホーム・クッキーズは、低迷時代の笈田敏夫と、宝塚出身という華やかな経歴ながらその笈田を支え続けた実の妻、宇治かほるを中心に、おじいさん役に牧嗣人、子役に中山均と鈴木啓子を配した家族仕立てのグループ。
そしてこのクリスマス盤。レーベル(MCA)、レコード番号は歴としたジャズ作品扱い。あくまで想像ですが、レコード会社など周囲が稀代のジャズシンガー笈田敏夫の再起を切に願っていた証という気がしてなりません。

そしてもう一つ。トラックB-1のホワイト・クリスマスはサンダー杉山のと同じ日本語訳でした。ここでもまた翻訳者のクレジットなし。
(2015/12/20)
1 ジングル・ベル
2 サンタが町にやってくる
3 赤鼻のとなかい
4 ママがサンタにキッスした
5 とんで来たサンタ・クロース
6 聖者の行進
B面
1 ホワイト・クリスマス
2 ブルー・クリスマス
3 もろびとこぞりて
4 きよしこの夜
5 モーツァルトの子守歌
6 蛍の光

(関連作品)幻の名盤解放歌集 ビクター編 <うちの家族は女の天下>※曲目リストの歌手名は間違い。ホーム・クッキーズは最初の2曲だけ