中村愛(ナカムラメグミ) | ||
クリスマス・ファンタジー | ||
2016/11/20 | KKC 044 | KING INTERNATIONAL |
1 | ジングル・ベル | 何の先入観もなく聴くと、ハープの音色がひたすら美しいクリスマス・アルバムですが、実は「ハープ界のパガニーニ」とも称されるカルロス・サルツェードなる音楽家の難しい編曲を取り上げた超絶技巧の作品。1〜10、18〜25の18曲がサルツェードの編曲。 ご本人の手による詳細なライナーノーツを読み込んでから聴くと、さらに味わいが増します。専門的な研究論文を、門外漢でも目と耳で分かりやすく丁寧に教えてもらっているかのようです。 まあ私の場合、その場でわかった気になって気持ちよくなるものの、結局身には付いてなかった、ってのがお約束なんですが。 実は、このアルバム以上の研究論文的作品が前作「風と愛」で、こちらも聴けばただただ心地よい音色ですが、「日本のハープ音楽80年」という副題のとおり、日本のハープ独奏曲第1号といわれる石田一郎の「牧歌」から、伊福部昭の「ビルマの竪琴組曲」や「モスラ宇宙へ」などを中村愛の詳細な解説付きで。さらに冬樹透(「ウルトラセブン」以降のウルトラ作品で有名)の作・編曲作品を冬樹氏自身の解説付きで5曲、さらにさらに3人の現役作曲家が中村愛氏のためにそれぞれ書いた曲も各作者の解説付き。 2作とも、知識と技術と、そして魂がこもった意欲作です。「風と愛」にも「グリーンスリーヴス」が収録されているので、2枚セットでぜひどうぞ。 (2021/2/7) |
2 | 牧人ひつじを | |
3 | 「ひいらぎ飾ろう」による演奏会用変奏曲 | |
4 | 天なる神には | |
5 | 天は栄え | |
6 | 荒野の果てに | |
7 | 「もみの木」による演奏会用変奏曲 | |
8 | 世の人忘るな | |
9 | 飼葉の桶でI | |
10 | 「神の御子は今宵しも」による演奏会用変奏曲 | |
11 | サンタが街にやってくる | |
12 | ママがサンタにキスをした | |
13 | ウィンター・ワンダーランド | |
14 | アンダーソンの「そりすべり」 | |
15 | ザ・クリスマス・ソング | |
16 | 赤鼻のトナカイ | |
17 | 「クリスマスおめでとう」による変奏曲 | |
18 | 「ウィンセスラスはよい王様」による演奏会用変奏曲 | |
19 | ああベツレヘムよ | |
20 | 我らはきたりぬ | |
21 | 飼葉の桶でII(「アフトン川の流れ」のメロディによる) | |
22 | 御使いうたいて(グリーンスリーヴス) | |
23 | ロンドンデリーの歌 | |
24 | ブラームスの子守歌 | |
25 | 聖しこの夜 |