Winter Romance
中村由利子 (ナカムラユリコ)
今やこの人のファン、と言ってもオーバーではない私ですが、20代の頃だったら「乙女チック」なんて一言で片付けてしまい、ファンどころか毛嫌いしていただろうと思います。
歳を取るに連れ、音楽の聴き方に変なポーズやこだわりがなくなり「いいものはイイ!」と堂々と言えるようになりました。これが歳を取った一番のメリットだね。

この曲は、コンポーザーとしても知られるピアニスト中村由利子の代表曲の一つですが、知る限り3つのバージョンがあります。
88年のオリジナル(下記のアルバムに収録。アレンジ溝口肇)、華麗な94年物(これもアレンジ溝口肇)、優雅な2001年物(アレンジ:都留教博)、次第に円熟味を増し、作品としての完成度も高まっているような気がします。
でも、どれが良いかは完全に好みの世界。例えば今日の私なら、寂寥感がひしひしと伝わる、言ってみれば一番乙女チックな88年版を聴きたいですしね。
(2004/10/25)
時の花束
1988/4/21 32DP 5072 CBSソニー
1 Pastoral (パストラル)
2 Le Chausson Rouge (赤い靴)
3 Flower Gathering (フラワー・ギャザリング)
4 Sunset Hymn (サンセット・ハイム)
5 Voyage (航海)
6 Days Of Innocence (イノセント・デイズ)
7 Autumn Bird (枯野をゆく鳥)
8 Winter Romance (ウインター・ロマンス)
9 Le Port D'hiver  (冬の港)
10 Baracarole (バルカロール)

時の花束/1988

DREAMY WINTER/1994

SOLO BEST〜DEAR GREEN FIELD〜/2002