お願いはひとつ | ||
井上 陽水(イノウエヨウスイ) |
何年か前、テレビで井上陽水のインタビュー番組を見ていたら、「自分で一番気に入っている曲は?」と質問された陽水氏が、『ジキルハイドまでが…』と1フレーズ歌って「このへん良いんじゃないですか?」と答えていました。 この曲こそが「お願いはひとつ」。 一風変わった陽気なテンポとメロディーで、私の大好きなクリスマスソングです。 私は勝手に、井上陽水のバイオグラフィーを4つに分けて考えていまして、第一期(デビューする)、第二期(カタカナや外来語を多用し始める)、第三期(テレビにしばしば出始める)、そして第四期(キャラクターが注目される)です。また活発になった最近が第五期かもしれません。 とりわけ第三期が始まる82年は鮮烈で、NHKでライブがテレビ放送され、「ダンスはうまく踊れない」が高樹澪でリバイバルヒットし、沢田研二のアルバム「ミスキャスト」に全曲提供して話題になり、そしてこのアルバムもその82年のリリースです。 宮澤賢治「雨ニモマケズ」を題材にした「ワカンナイ」、メロディーが一際美しい「カナリア」など、陽水ならではの個性的な曲がズラリ。また「リバーサイド・ホテル」は後にドラマ主題歌になり再ヒットしました。 クリスマスソングファンならずとも、買って損のない1枚です。 (2003/3/9) |
LION & PELICAN | ||
1982/12/05 | 28K-45(LP) | フォーライフ |
1 | とまどうペリカン |
2 | チャイニ−ズ フ−ド |
3 | 約束は0時 |
4 | 愛されてばかりいると |
5 | カナリア |
6 | ラヴ ショック ナイト |
7 | リバーサイド ホテル |
8 | お願いはひとつ |
9 | ワカンナイ |
10 | 背中まで45分 |