曲単価2020
曲単価とは、日本のクリスマスソングを1曲収集するのにいくらかかったかを表します。
私が勝手に決めた基準で、2008年から記録を取り始めました。
例えば新曲10曲入りアルバムを1000円で買えば1曲100円の計算。
持ってない曲が1曲だけの20000円のボックスセットを買えば曲単価20000円。
既に持ってる曲の「ジャケ違い」「帯付」などは、新しい曲が手に入ったわけではないので金額だけ加算。
「New Version」や「リミックス」は一応新曲としてカウントするけど「リマスター」はノーカウント。
通販の場合、送料や振込手数料も含む。
2020年の曲単価は392円で確定。
ちなみに10年前、2010年の記録はこちら。
収集ペースは2年前からガクッと落ち、使った総額は最高額だった年の1/4以下。でもこのご時世、細々とでも趣味が続けられるんですからありがたい話です。
この記録は元々、収集において音よりもブツに走りすぎぬよう自制する意味もあって始めたのですが、そもそも今の「音楽の買い方」の主流はとっくにブツじゃないようで。
別にクリスマスソングじゃ無いけど、「香水」のようにCDなんて出さなくても紅白には出られるし「レコード」大賞の優秀賞も貰える時代です。
令和に一番売れるであろうクリスマスソングは、配信限定(今は「デジタルリリース」って言うらしい)曲で間違いないでしょう。
こういう時代になることはとっくにわかっていたのに、完全に乗り遅れました。
デジタルデータは半永久的にネット上に情報や音源が残ってるものだと思いきや、期間限定で今や入手はおろか検索すら不能なものが多数。
かつては「レコード年鑑」なんていうデータ本が毎年出ていて、主要メーカーから出たレコードやCDはその本さえ見れば追跡可能でしたが、そんなものも今は無し。
今後は配信限定曲も頑張って調べてリストに加えることにするか、それとも当サイトは「(ディスク限定)」なんだと割り切るか、悩む1年になりそうです。
そういえば、国立国会図書館が「歴史的音源」としてSP盤のデジタル化&保存を進めていますが、近年のデジタル配信音源は収集しているんだろうか。
さらにサブスク。多くの楽曲がいつでも手軽に聴ける良い時代になりました。
かつて受験で上京した時、地元になかった輸入盤屋を、学校の下見そっちのけで夢見心地で巡った地方出身者としては、サブスクには地域格差がないという点も大きい。
一方で、そのとき「ついに見つけた〜」とレコードを持つ手が震えたあの感動、ってのはなくなってしまうわけですが、まあオッサンのノスタルジーですね。
(ちなみに、当時震えたその楽曲は日本未発売の12インチシングルでしたが、今調べたら秒で見つかりYouTubeでタダで聴けました。)
(去年見つけて嬉しかった1枚。震えはしなかったけど。)